ドレンとは?

みなさん、こんにちは! 


私は前回ブログを書いた鎌田浩嗣の弟、康嵩です!我々は兄弟でWELLAIRに携わっています。今回は私が綴っていきます。


今月は、空圧業界におけるドレンについて少しお話していこうと思います。

 

そもそもドレンとは?

さて、まずドレンというものが何かですが、

ざっくり言ってしまうと、機械から出てくる排水のことになります。冷蔵庫やエアコンなどから排水される水もドレンの一種になります。元々の語源は英語の「drain」と言う単語で、意味は「排水する」と言うものになります。

そして、空圧業界においては工場内に長く張り巡らさせれている配管内にある水や油、ごみのことを言います。

 

ドレンが発生する仕組み

ドレンが発生するメカニズムを説明します。

コンプレッサーは、大気中にある空気を用いて圧縮空気を作り出して、工場の動力源として働いています。同時に大気中の水蒸気やゴミも一緒に取り込んでしまいます。

 

水蒸気はコンプレッサーに圧縮されることで高温になります。それが配管内で冷やされることによって水の露点温度になり、水が発生してしまいます。(結露)

 

この水が圧縮空気と共に配管を伝って機械に入ってしまいます。その水やゴミが機械の中にあるシリンダーや電磁弁に付着してしまいます。

 

このように水やゴミが付着することでシリンダーや電磁弁が錆びてしまい、機械が故障したり誤作動してしまうのです。

 

一般的な解決方法

現場の解決方法は主に2つあります。

 

フィルター

エアコンなどでよく見るメッシュ状のフィルターがありますよね?あれと同じで機械の手前にフィルターをつけて、水やごみを取り除く方法があります。これはメッシュ状のエレメントを使用しているため、1年から半年の交換が必要になり、ランニングコストがかかります。

 

ドライヤー

圧縮空気は大気中の水蒸気を多く含んでいるため、湿度が高くなってしまいます。そこで、コンプレッサーの後にドライヤーをつけることで湿度を下げ、配管内で水が発生しないようにする方法があります。

 

このように解決方法がありますが、工場の現場では「機械に水がきた!」と言う問題は頻繁に起こっています。

 

では、なぜドレン問題は解決されていないのでしょうか?